中長期な集客が可能なロングテールSEOの効果と実践方法について

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SEO対策を行う場合、ビックキーワードや大量のキーワードを短期的に10位以内にしたいと考えている人はとても多いのが現状です。
しかし、短期間で競合の多いキーワードや大量のキーワードで上位表示をするとなると、Googleによるペナルティを前提とした、サイトへの評価を下げてしまうようなSEO対策をせざるを得ません。

このような施策を行った場合、短期的に効果は出るかもしれませんが、一過性のSEOとなってしまい、すぐに検索順位の圏外に飛ばされてしますリスクも高くなります。
実際に、ある企業のサイトは、自身で同じようなサイト(ミラーサイト)を複数設置することで、目的のキーワードで上位に表示することはできましたが、数週間後には圏外に急降下してしまったという例もあります。

こうした特定のキーワードを短期的に一気に上位表示を狙うのではなく、中・長期的な視野で考える「ロングテールSEO」による取り組みを考えることで、上位表示だけでなくコンバージョンや売上などを含めて結果的に理想的な成果を上げやすくなるといえます。

今回はそうしたメリットの多いロングテールSEOについての基本、そして対策の進め方について紹介していきます。

1 ロングテールSEOとは何か

最初に、そもそも「ロングテールSEO」とは何かについて簡単にご説明していきます。

“ロングテール”とは、商品やサービスの売れ方に対してマーケティング用語として使用されることが多い言葉です。

和訳すると”長い尻尾”という意味ですが、商品やサービスの売り上げが長い期間をかけてなだらかなに下降していく形状が似ているためそのように呼ばれています。
一般的に商品やサービスの発売後は、継続的なメディア広告などの営業活動を続けなければ、すぐに売り上げは下降していき、競合商品や新サービスなどに取って代わられるのが普通です。

その点ロングテールは、売り上げが急落することはなく、長い間売れ続けるという特徴があります。また、メディア広告などを頻繁に行わなくても”売れ続ける”というのが最大の特徴です。

▼ロングテールのイメージ図

longtail

ロングテールSEOとは、このように中長期的なスパンを見通した対策になります。

従来のSEOは、特定のページに被リンクなどを集約して、ダイレクトに高い競合度のビックキーワードに対して最適化されるものが一般的でした。

代表的なコンテンツはランディングページで、コンバージョンのみを目的にSEOやリスティング広告などを用いて競合する商品やサービスと直接対決する図式の手法です。

ただし、競合度の高いキーワードのSEOは、運営コストもかかりやすく、長期的に継続するのはかなりの人員資源や広告費用などが必要になるため、かなり難しい側面があります。

一方ロングテールSEOは、対策資源を分散して、複数の競合度の低い関連する複合キーワードを中心にさまざまなページに分散して対策を行い、長期間において本来の対象キーワードに対しての派生アクセスや検索順位を狙って行う手法です。

つまり、ビッグキーワードのような特定のキーワードを短期で上位表示させるのでなく、それほど検索数のないようなキーワードも数多く上位表示させることで長期的に、かつトータル的なアクセスを増やしていくという施策になるのです。

ここで具体的なキーワードを上げて例を見ていきましょう。

例えばTOPページで「SEO」というキーワードを対象としていた場合、「SEOチェキ」「SEO診断」「SEO tools」「SEO 順位」「SEO ブログ」「SEO 無料」「SEO 対策 ツール」「SEO 大阪」「SEO ニュース」「SEO 会社」などの関連する複合キーワードで個別に記事ページを作成します。
この場合、一度に作成するのではなく、例えば2週間単位で記事ページをひとつずつ増やしていきます。

そして、それぞれの関連複合キーワードをテーマにした記事ページに対して、個別にブログやSNS等を通して外部対策や必要に応じて内部対策などを継続していきます。
仮に既存のキーワードでのアクセスが減ってきたとしても、新たに追加したページが個別のキーワードで上位に表示されることで新たなアクセスを補完していく仕組みとなり、追加された個別対策をされたページが幾重にも重なることで、ロングテールの構図を描くことになります。

関連する複合キーワードでの相対的なGoogleからの評価が上がれば、結果として、本来目的としたTOPページへの評価を維持、もしくは向上させ続けることができます。

記事のテーマについても、検索されるキーワードや時勢に影響を受けるトレンドキーワードなどを織り交ぜて対策することができるので、題材に困りにくく豊富な種類のコンテンツ記事の作成が継続的に可能になります。

このような対策の手法や考え方がロングテールSEOになります。

2 ロングテールSEOの効果について

近年は従来のように多量の対象キーワードが含まれるコンテンツ作成や、外部リンクなどを軸にしたあからさまなSEOよりも、潜在性の高いロングテールSEOの効果が注目されています。
Googleからの評価を受けやすいだけでなく、継続することや経費対効果、コンテンツ作成の多様性やネタ切れなども少ないことも注目される要因でしょう。

ではロングテールSEOはどのような効果が見込めるのでしょうか。

主に以下のようなメリットがよく言われています。

1)競合が少ないので上位表示されやすくアクセスを稼ぎやすい
2)アルゴリズムのアップデートによる順位変動を受けにくい
3)検索エンジン利用者とマッチングしやすいので高いコンバージョン率を望める
4)ビックキーワードに対しても自前の対策でSEO効果が見込める

さらにもっとも効果的と思わるのは、”施策の分散化”が図れることです。

従来のようにビッグキーワードだけに絞って対策を行う場合、アルゴリズムのアップデートや後続する競合サイトへの対応、検索順位の急落やGoogleからのペナルティなどが発生する可能性がありハイリスク・ハイリターンでした。
一極集中の手法の場合、効果が得られれば大きいですが、一度このようなダメージを受けてしまうとドメインを変更したり、それまでの対策効果をすべて放棄しなければならないというリスクがあります。

しかし、ロングテールSEOの手法や考え方は、もともとGoogleが重視している検索ユーザーのメリットに合致したコンテンツの構成や作成に近いところにあります。

例えば、主にTOPページなどでアクセスを集めるためのキーワードでアクセスが低下していったとしても、関連する別のページが検索上位に表示されることで全体のアクセス数を低減しにくくなります。

その他、特定の関連キーワード群では検索順位が急落しても、別の関連キーワードを中心に記事を形成してれば、極端にアクセスが低減したりすることは起こりにくいでしょう。

あらゆる事態に対して、それまでの対策が無駄になるリスクを分散し、アルゴリズムのアップデートや競合サイトなどの外部的な影響を軽減する点においては、ロングテールSEOは特に優れているといえます。

また、継続的に派生コンテンツを作成していく必要があるため、ウェブサイト全体の層が深くなり、強い構造のウェブサイトになりやすく、更新頻度や関連コンテンツ、アクセスなどのGoogleの評価基準に対しても、効果的に良い影響を与えていくでしょう。

3 具体的な実践方法

ロングテールSEOを実施するために必要なことは、複雑なアクセス解析や大量の外部リンク、メインのキーワードのみを対象にした旧来の対策ではありません。

どちらかといえば、継続的に広い分野まで言及して、検索エンジンの利用者にとって好かれやすい有効なコンテンツをたくさん作成していくことです。

これまでの直接的なSEOは、対象キーワードを1つから3つ程度に絞り込んで行っているため、ウェブサイトやランディングページを作成したらほとんどコンテンツ内容は大きくかわることはありませんでした。

これに対し、ロングテールSEOを目的とした場合は、トップページなどにメインの対象キーワードを想定した対策を行いつつ、下層ページなどに関連する複合キーワードごとに特化したテーマでコンテンツを量産して増やしていくことができます。

ですので、ビックキーワードを対象にした時のようにコンテンツの内容が単調になることがなく、関連するキーワードごとの多種多用な良質コンテンツを作成していくことができるため、記事のテーマに困ることはそれほどないでしょう。

具体的にロングテール用のキーワードを選定する方法としては、Google検索をしたときにページの下部などに表示される関連キーワードのサジェストを参考にすると良いでしょう。

suggest

Yahoo検索やBingなどをはじめ、検索頻度や興味関心に応じて語句の関連候補を表示してくれます。このような関連キーワードは、検索されやすいテーマでもあるので、コンテンツ作成してもアクセスにつながりやすいといえるでしょう。

コンテンツの内容としては、「SEO」というビックキーワードの場合、「SEOチェキ」「SEO診断」「SEO tools」「SEO 順位」「SEO ブログ」「SEO 無料」「SEO 対策 ツール」「SEO 大阪」「SEO ニュース」「SEO 会社」など直接的に関係しながら、それぞれの関連複合キーワードについてのテーマに特化したものが理想的です。

さらにニッチなキーワード、たとえば[Google以外 検索エンジン対策]、 [内部対策 わかりやすい説明]、[外部対策 やってはいけない事]等など、本来目的とするキーワードに対して間接的に関連するキーワードで補足していくことで、より強固なロングテールの構築が見込めます。

以下でより具体的に説明します。( [ ] 内が上位表示させたい対象のキーワード)

・複数の「関連キーワード」で対策する
▽TOPページ [SEO]
├下層ページ1 [SEO 対策 ツール]
├下層ページ2 [SEO無料]
└下層ページ3 [SEOニュース]
(下層ページはTOPページとかなり近い内容をテーマとしている)

・複数の「ページ」で対策する
▽下層ページ1[SEO 対策 ツール]
├外部施策 [SEO 対策 ツール]
└内部施策 [SEO 対策 ツール]
▽下層ページ2 [SEO無料]
├外部施策 [SEO無料]
└内部施策 [SEO無料]

▽下層ページ3 [SEOニュース]
├外部施策 [SEOニュース]
└内部施策 [SEOニュース]
(各下層ページはそれぞれの複合キーワードで個別に対策をしている)

・「ニッチキーワード」で対策する
▽TOPページ [SEO]
├下層ページ4 [Google以外 検索エンジン対策]
├下層ページ5 [内部対策 わかりやすい説明]
└下層ページ6 [外部対策 やってはいけない事]
(TOPページとは関連性があるが、検索頻度やインデックスが少なかったり、競合もほとんどないと見られるキーワード)

ほかにはGoogleTrendやYahooをはじめとした検索サービスが提供する「キーワードランキング」などもとに対象キーワードを探すのもひとつの手段です。
より商業的な視点での選定は「Googleキーワードプランナー」でのキーワード検索も有効でしょう。

ただ、キーワードの選定においてはトレンドや人気ランキングを中心にするよりも、より普遍性の高いコンテンツを作成できるキーワードの方がロングテールSEOには最適です。
いずれにしても、まんべんなく網羅して継続していくことで、より対策の効果を長く保つことができるでしょう。

4 まとめ

リスクが少なく中長期的にアクセスを集めることができるロングテールSEOですが、SEO対策の基本は「良質なコンテンツ」です。それが最終的にはアクセスやコンバージョンにつながっていくのです。
ユーザーにとって役に立つページを目指し、常に効果を検証しながら進めていくようにしていきましょう。

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